お菓子でお客様を“笑顔”(アンスリール)にしたい | いてまえ!泉佐野 | 泉佐野市ふるさと納税特設サイト「さのちょく」

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泉佐野市の人気のお礼の品を作る
生産者の皆さんを取材!

  • 2021/12/01

お菓子でお客様を“笑顔”(アンスリール)にしたい

泉佐野市内で屈指の人気洋菓子店「パティスリー アン・スリール」を営むオーナーシェフの公文一雄さんにお話を伺いました。

インタビュー先

アン・スリールとは、フランス語で「笑顔」

お店に入ってすぐに気が付いたのは、入ってくるお客さまも店員も含めて、店内の空気感が何だか明るいんです。それもそのはず、お店の名前「アン・スリール」はフランス語で“笑顔”。名は体を表すと言うのは本当なのです!とても心地よい空間でオーナーシェフ公文さんのお話を伺うことができました。

”お客様を洋菓子で笑顔にしたい”という想いを込めて立ち上げたアン・スリールは今年で10年になります。公文さんは専門学校卒業後、神戸の洋菓子屋で修行を重ね、結婚後に京都で先輩と洋菓子屋を立ち上げました。この時の経験で身に付けたお店を開業することのノウハウがその後のアン・スリール開業に役立ちました。

開店当時、泉佐野市は財政破綻寸前の状態で、そんな街で洋菓子屋をやるからには、市と共にここから上昇するしかないという想いだったそうです。そして、泉佐野市がふるさと納税の対象となった当初から、アン・スリールも参加してやってきました。

甘さ控えめのケーキが大人気

奥様が生クリーム、甘いものが苦手とのことで、せっかくお菓子の道に入ったのに、一番身近な人に食べてもらえないのはつらい。奥様に食べてもらう為に色々と研究する中で、意外と同じように甘さ控えめを好むお客様が多いことが分かったそうです。そこで、研究を重ねたどり着いたのが、とあるメーカーの脂肪分の低い生クリーム。品質管理が難しいものの、工夫を凝らして絶妙な甘さ控えめのケーキが誕生したのです。今や、子どもから年配までこの甘さ控えめケーキの大ファンが増えました。甘いケーキは1つ食べるのもやっとだけど、アン・スリールのケーキなら何個でも美味しく食べられます。

そして、もちろん奥様も今では喜んで食べてくれるようになりました!!

泉佐野市・日本遺産お土産コンテスト優秀賞受賞作品「さのかるたクッキー」

公文さんは地域“超”密着を目指しています。

泉佐野市には日本遺産もたくさんあり、歴史もある。そんな大好きな泉佐野をもっと多くの人に知ってほしい、ふるさと納税で洋菓子を通じて泉佐野市を知ってもらったなら、その次は是非遊びに来てほしい、そんな熱い熱い想いで創ったのが「さのかるたクッキー」や「泉佐野菓子便り」です。

中でも「さのかるたクッキー」は、泉佐野市・日本遺産お土産コンテストで優秀賞を受賞されました!! 原料の米ぬかは無農薬なんです。かるたのイラストは水彩画家・古谷寿雄氏(大木在住)が描かれた泉佐野の日本遺産や街並みです。クッキー12枚にはそれぞれの読み札があります。箱の中に読み札の説明も入っているので、クッキーを食べた後は袋を残しておいて、どんな歌が詠われているのかを楽しめます。例えば「い」は“犬が鳴き、飼い主助けた犬鳴山”です。泉佐野の犬鳴山は、宇多天皇の時代(887-897)、山中で大蛇に狙われた猟師を、その愛犬がけたたましく吠え、身を挺して主人を守ったことから名付けられたという伝説があるんです。

クッキーを食べた後に、これらを見ていただくことで泉佐野の名所に行ってみたいとお客様に感じてもらいたい、そんな強い想いから生まれたクッキーです。

全ての出会いに感謝!お客さまに感謝!家族の様なスタッフに感謝!

来年、久々に新入社員を迎えるんです、と嬉しそうに語る公文さん。
その新入社員の人は、5年前に中学校の職場体験でお店に来てくれていたそうです。
特に募集はしていなかったのですが、飛び込みでやってきて、是非このお店で働きたいとのことで、採用を決められました。洋菓子に限らず、世の中の“職人”の世界は一般的には修行の名目でつらいことが多いと言います。実際に、人間関係で辞めていく人が多い世界。でも、公文さんは、自分のお店では人間関係を一番大事にしたい。せっかく働くなら、笑顔で楽しくいて欲しい。

公文さんの名刺の裏にはこんなメッセージが書かれています。

小さなお菓子で驚きと感動を与えるケーキ屋さん。
自分の人生の中で、一番夢中になれたお菓子作り!
大好きなお菓子で、人を元気に笑顔にしたい。
お客さまも、スタッフも、家族も。
自分のお店に関わる全ての人を笑顔にしたい。

今日、取材に訪れて目にしたお客様、スタッフ、公文さん自身、納入に来た業者の方まで、確かにみんな素敵な笑顔が溢れていました。今日もアン・スリールの洋菓子でたくさんの笑顔が生まれています!