世界最高峰のタオルは、“この仕事、楽しくて仕方がない”から生まれた | いてまえ!泉佐野 | 泉佐野市ふるさと納税特設サイト「さのちょく」

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泉佐野市の人気のお礼の品を作る
生産者の皆さんを取材!

  • 2021/08/18

世界最高峰のタオルは、“この仕事、楽しくて仕方がない”から生まれた

泉佐野市でタオルを中心に繊維製品の製造販売を行っているコンフォート・アソシエイツの森さんにお話を伺いました。

インタビュー先

ふるさと納税にチャレンジ開始時に空前の大ヒット

  • 当初、泉佐野市からふるさと納税に商品を提供して欲しいと頼まれた際は、1件ごとに対応して発送する手間をかけられないと断ったそうです。しかし、市長からの依頼に応えて出してみたところ、思いのほかよく売れたのです。そして、2018年、2019年にはふるさとチョイスの日用品雑貨部門で1位を獲得する大ヒットとなりました。

その後、ふるさと納税に軸足を移し、会社設立から17期目を迎えます。元々は泉州タオルの会社でサラリーマンとして働いていた森さんは、36歳の時に一念発起し独立されました。
会社経営はもちろん大変ですが、商品企画からパッケージデザインなど、全て自分で決められることに喜びを感じられています。

会社のロゴマークは、コンフォートの“cとアソシエイツのa”を組合せ、タオルを折り重ねたように見える秀逸なデザインになっています。

箱にもこだわり、お礼状を入れるだけではなく商品への思いを伝えるリーフレットも同封。
色々な事を自分で考えて実現できて、“ほんま楽しい”と森さんの顔には満面の笑みが浮かんでいました。

お客様の声も大切にする

ふるさと納税の寄附者から直接会社に電話がかかってくることもあります。中にはとても細かいことを聞いてくるお客さまもいるそうですが、それは商品に関心をもっているからこそ。お客様の声、クレームでさえもしっかりと聞いて商品作りやサービスに活かしていくようにされています。かつて、備長炭のタオルについて一部に批判的なコメントがSNSにあがった際には、他のお客様がそれを肯定する意見も上げてくれました。その後、むしろ商品の売り上げは上がったそうです。やはり、良いことも悪いことも含めて色々な意見、評判があることがお客様の信頼性を得ることにつながると確信されました。

neiは理想のプロダクト

驚きの吸水力 通常タオルの何と5倍!毛羽落ち率は1/3!!

タオルとしては単価は高い商品なのに、多くのお客様に評価いただき、売れ行きも良く、むしろ単価の安いタオルよりもよく出ているそうです。良いものは選んでいただける。当たり前のことですが、安価で汎用的な商品が多い中で、自分の理想のタオルに行きついたと自信のプロダクトなのです。

その秘密は高密度の織りの技術、そして糸にも秘密があります。世の中でよく聞く高吸水タオルで使われている糸とは違う、さらに極上の素材を使っています。また、泉州の後晒しを究極までに行っていることと、乾燥機もこれでないとだめ!という機材を指定して仕上げています。これ以外にも様々なこだわりと丁寧な商品作りがあってこそ、世界最高峰と言える吸水力と毛羽落ち率のタオルneiが生まれたのです。

取材の前日にneiの商品撮影を行った際に、実際に水を吸わせてみたところ、確かにスゴイ吸水力でした。スッと水が消えるようになくなる、それくらい吸水力が抜群です。これは、お風呂上がりのタオルドライに使えます。ドライヤー時間が少なくなることで髪の毛の健康にも効果があるのです。

そんな究極のタオルの開発に成功した森さんは、“丁寧に生きる人”をイメージし、neiというネーミングにしました。まさに、森さんが目指す商品作りを表した名前なのです。

新商品のIdeaは何気ない会話の中から

森さんはいつどうやって新商品のIdeaを出しているのでしょう? その答えは、意外と思い付きや!とのことです。根を詰めて考えても、なかなか良いIdeaは出てきにくい。
取引先の社長と色々なよもやま話をしているなかで、ふとした思い付きやきっかけとなる言葉に出会うことがある。そういったIdeaの方がよい商品に結ぶつくことが多いそうです。
切羽詰まって絶対に新商品を作らなければならないからといって、納得のいかない商品をだすことはしたくない、それが森さんのポリシーなのです。

料理と一緒で、どんな素材を使って、どんな設計をして、どんなアレンジをすればどんな味のものが出来るかが、長年の経験を経て分かるようになってきた。タオルは日用品だけど、料理と同じで最後の盛り付けまで細部にこだわって仕上げたい。それは箱からリーフレットまで。こういうことを全て考えてやり抜くのが楽しくて仕方がない!

自社だけではなく、関わってくれている人たち含めて三方良しの状態にしたい

泉州タオルの業界では、若い後継者がまだまだ少ない。業界自体を魅力的にするためには、自社だけではなく、関わる全ての会社が潤うことで、その利益を新しい価値を作りだすことに使う、その為に新しいIdea作りや取組みにチャレンジできる遡上がある、そんな好循環を作りたい。森さんは泉州タオルの業界自体がこれからも成長していくこと、それによって地元泉佐野に貢献していきたいと願っています。

neiをもっと自分の理想のタオルに

吸水力(通常タオルの5倍)、毛羽落ち率(通常タオルの1/3)を実現し、まさに“世界最高峰”のタオルを実現しました。森さんはneiをもっともっと進化させることを既に考えています。neiのハンドタオルが間もなく登場するとのことです。暑い夏に、女性がハンドバックの中に入れられるサイズのneiには大きなニーズがあるはず。さらには、新色も準備中です。森さんが好きなロイヤルブルーは、neiの高級感にぴったり。

取材中、タオルについて話をする森さんの表情から、この仕事への愛着と心から楽しんでいることがひしひしと伝わってきました。そしてその傍らには奥様が作業にいそしまれていました。休日には、奥様と百貨店に足を運ぶそうです。ハイブランドを見てまわると、ワクワク感が止まらないとか。絶え間ない好奇心を持ち続け、仕事がめっちゃ楽しいと取り組む森さんから、今後どんな新しいIdeaが出てくるのか、楽しみです!