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  • 2020/11/25

お茶の間のホッとするひと時をつくる

大阪土産空前の大ヒットとなった関西空港開港記念銘菓「元祖大阪みたらしだんご」
モンドセレクション最高金賞受賞「こがしバターケーキ」
大阪産(もん)認定「泉州たまねぎサブレ」
数々の銘菓を生み出している泉佐野が誇る銘菓“むか新”の6代目向井 新将さんにお菓子つくりへの想いをお聞きしてきました。

インタビュー先

“三冠獲得”世界が認めた「こがしバターケーキ」がさらに進化を続ける

どこかレトロな雰囲気を感じるデザイン。むか新の創業は明治25年。そして日本で本格的にバター作りが始まったのもこの時代だそうです。このバターこそが「こがしバターケーキ」の主役です。こだわりの国産フレッシュバターをなんと!純度115%まで凝縮させ、不純物を取り除いた自家製こがしバター(ブラウンバター)を使用しています。

そして、こがしバターをさらに引き立てる脇役として、種子島産のブラウンシュガーが登場します。何種類もの砂糖を試しながらたどり着いたのが種子島ブラウンシュガーが、絶妙なキャラメル風味を加えます。

これだけではありません。さらに、和菓子作りで培ってきた練りの技術で丁寧に仕上げていくのです。


これだけ丹念に作り上げる「こがしバターケーキ」は、モンドセレクション最高金賞受賞、iTQi優秀味覚賞3つ星、DLG金賞という世界が認めた3冠獲得の日本を代表する銘菓なんです。さらには、JALの国内線ファーストクラス機内食の茶菓に選ばれるなど、国内外で高い評価を得ています。


大ヒット商品になった「こがしバターケーキ」は洋菓子ですが、どこか和菓子のような雰囲気も醸し出しています。


規模の拡大よりも、地元の人々に貢献したい

これだけの大ヒット商品があるので、もっと全国に展開していかれるのですか?とお聞きすると、それは考えていないとキッパリとしたお答えが返ってきました。泉佐野の地で創業し、地元のたくさんの人に支えられてここまでやってきたので、やはり地域の人に喜んでいただくことを最優先したい、そんな想いを実際に商品開発にも活かしています。

例えば、「泉州たまねぎサブレ」は、泉佐野の射手矢農園さんと一緒にプレミアム泉州たまねぎを使って開発しました。射手矢農園の「プレミアムたまねぎ」といえば、生でそのまま食べても甘くて美味しいとメディアでも紹介される泉佐野を代表する食材のひとつです。

コロナ禍で地元のイチゴ農園が困っていた時には、余っているイチゴを買い取ってお菓子に使ったりも。

これからも、地元の食材を使って、お茶の間をホッとさせるお菓子を作り続けていきます。


お客様のことを常に考えた商品改良 “和菓子も一口サイズで”

和菓子というと、一つの縦長サイズのものを買って家で切って食べるというスタイルが主流でした。しかし、年配の方にとっては、大きなサイズだと一度には食べきれないことと、色々な種類のお菓子を少しずつ堪能したいだろうと考え、1つ1つ小口に分けて詰め合わせにしたセットの販売を開始しました。

クリスマスには本場ウィーンの味 シュトーレン

ドイツ語圏の国々では、クリスマスまでの間に、シュトーレンを少しずつスライスして食べる風習があるそうです。中にちりばめられたフルーツなどの風味が日ごとに生地へ移っていくので、12月25日のクリスマスまで楽しめるのだとか。
むか新では、オーストリア人マイスター(オーストリア国家が定めた制度で、その試験に合格した人の称号)によるレシピでつくっています。

まさに、日々の暮らしの中でホッとする時間を楽しめますね。


歴史を守りながらも新しいことにも挑戦する

明治25年の創業時の精神は今も「お茶の間のホッとするひと時をつくる」として、社長以下全従業員に浸透して続いています。そして、伝統を守るだけではなく、地元の皆様に、むか新のお菓子をご愛顧いただいているお客様の為に、味もサービスも常に進化を続けている。むか新のお菓子は、今の時代において、人々のこころにそっと寄り添い、ほっこり笑顔にさせる。まさに“心のこもったお菓子”なんですね。