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  • 2021/08/18

伝統の継承と新しいことへのチャレンジ

大正10年(1921年)創業、泉佐野市唯一の日本酒醸造蔵の北庄司酒造の次期四代目 蔵主の北庄司知之さんにお話を伺いました。

インタビュー先

量から質への転換

  • お酒造りというと、一昔前はある程度人気の特定品種を大量生産する手法が市場全体で多かったのですが、最近ではお酒自体の消費量が減ってきているのと、嗜好の多様化も進んできています。そこで、北庄司酒造では、平成七年に“量より質”の酒造りに方向転換をされました。今の酒蔵は、その時に一新されたものです。

    ただ、北庄司酒造は、創業時より「純粋で綺麗な味わいのお酒」をモットーに、変わる事のない理想の日本酒造りを行ってきました。なので、元々「佳い酒を少しずつ」をモットーに造ってきたのを、質を更に極めることを強化した、と言う方が合っているようです。
    「佳い酒を少しずつ」をモットーに、今日まで守り伝えられてきた手造りの酒造りを継承し、杜氏と全社員の手により高品質の酒造りを行っています。

“軽ろ味”と“まろみ”の技

大阪は食い倒れの街なので、どんな食にも合うお酒が好まれます。
代表的なお酒「荘の郷 大吟醸」は、南部杜氏伝承の技による「軽ろ味」とふくらみある「まろみ」の味わいが特徴です。淡麗に流されず辛口過ぎない日本酒本来の旨味が特徴です。

酒蔵を、お酒だけではなく、皆が集う楽しい施設にしたい

  • 次期四代目 蔵主を継ぐことを決めた知之さんは、自分が継がなければ大正10年から継いできた伝統の味が途絶えてしまう、それだけは避けなければならないという想いだったそうです。しかし、事業を継続するには、美味しいお酒を造るだけではなく、買っていただくお客様を増やさなければならない、しかし、自分は営業活動はあまり得意ではない。。。そこで、知之さんが目指したのは、北庄司酒造を話題にすること。それは、単にお酒だけではなく、酒蔵自体を地域に開放してイベントを開催したり、酒蔵の2階にあるスペースを使って音楽イベントなどを開催するといった新しいチャレンジでした。酒蔵2階の「蔵しっくホール」は約200名収容可能で、レンタルホールとしても提供しています。

酒蔵祭りには、多い時には3000人ものお客様が集まるほどの人気イベントになっています。知之さん自身も「バーベキューインストラクター」の資格を持っていて、泉佐野酒蔵バーベキューイベントも率先して開催し、お客様に楽しんでもらっています。
伝統ある雰囲気がある酒蔵でバーベキュー、これは本当に楽しそうです。ワクワクしますね。

夢は酒蔵でライダーズCafe

  • 今後の夢は?とお聞きすると、驚くべき返答が。。。
    酒蔵でライダーズCaféをやりたいんです!
    お酒の話と同じくらい、バイクの話をするのが好きなんです!!

    どうりで、酒蔵にバイクが2台並んで置かれているわけです。

でも、よくよくお聞きすると、単に自分の趣味だけで考えたわけではありません。
泉佐野市は、関西空港のおひざ元にあり、近年はインバウンド観光客で賑わいも見せ始めました。しかし、インバウンド客だけに頼っていると何かあってインバウンド客が途絶えた時にどうしようもなくなる。

そこで、国内のライダーたちが気軽に集える場所にすることで、酒蔵も地域も盛り上げていきたい、そんな思いで酒蔵ライダーズCaféを夢見ています。是非、実現すると良いですね!応援しています。

次期四代目蔵主、さらにはバーベキューインストラクター、ライダー、泉佐野酒造バーベキュー実行委員長、ライザップ卒業生(筋肉モリモリです)などなど、様々な“顔”を持つ時期四代目蔵主の知之さん。伝統を守り抜くこと、その中で新しいチャレンジをすること、でも楽しみながらやること。北庄司酒造のお酒を、酒蔵がこれからどんな風に進化していくのか楽しみです!