その情熱こそが#ふるさと納税3.0の真髄 | 補助金制度活用事業者インタビュー | 泉佐野市ふるさと納税特設サイト「さのちょく」

補助金制度活用事業者インタビュー

  • 2023/04/26

その情熱こそが#ふるさと納税3.0の真髄

クラフトビールを楽しめるエンターテインメント性を兼ね備えた体”感型ブルワリー、「ヤッホーブルーイング大阪ブルワリー(仮称)」を泉佐野市内に創るという壮大なプロジェクトを進行中の(株)ヤッホーブルーイングの清水様にお話を伺いました。

■プロジェクト実績
1回目 「ヤッホーブルーイング大阪ブルワリー(仮称)」創造プロジェクト1期
期間     2021年09月09日~2022年03月31日
目標金額   500,000,000円
寄附実績   636,704,000円
補助金の活用 「ヤッホーブルーイング大阪ブルワリー(仮称)」の開設準備事業

2回目 「ヤッホーブルーイング大阪ブルワリー(仮称)」創造プロジェクト2期
期間     2022年04月01日~2023年03月31日
目標金額   300,000,000円
寄附実績   790,332,333円
補助金の活用 「ヤッホーブルーイング大阪ブルワリー(仮称)」の開設準備事業
       
3回目 「ヤッホーブルーイング大阪ブルワリー(仮称)」創造プロジェクト3期
期間     2023年04月01日~2023年12月31日
目標金額   300,000,000円
寄附実績   14,642,000円(4月24日時点)
補助金の活用 「ヤッホーブルーイング大阪ブルワリー(仮称)」の開設準備事業

インタビュー先

泉佐野市ふるさと納税のパワーは以前からよく知っていた

  • (Q)一番最初に#ふるさと納税3.0を知ったきっかけ何ですか?

    (清水)泉佐野市のふるさと納税とは#ふるさと納税3.0が始まる前の2017年ごろからお付き合いがありました。当時の「よなよなエール」の出荷数はかなりの数があり、その取扱量の多さは印象的でした。その後、2020年に泉佐野市さんからアプローチがあり、#ふるさと納税3.0のお話をいただきました。従来型のふるさと納税とは違う、ユニークなご提案をいただいたということもあり、非常にワクワクしながらも、大きなチャレンジでもあるため慎重に検討を開始したことを覚えています。

上限のない補助金を活用し、クラフトビールの文化を泉佐野市から全国へ

(Q)#ふるさと納税3.0にチャレンジしようと決めた理由は何ですか?特に、泉佐野市の外から参入するというのは大きな決断だったのではないでしょうか?

(清水)1つ目は「クラフトビール文化」を日本中に広めることに貢献できると考えたからです。弊社は日本中にクラフトビール文化を広めたいという企業理念を掲げて活動しています。近年、地元長野県や首都圏を中心に徐々にクラフトビールの認知が広がってきた実感はありますが、関西エリアでももっと多くの人に知っていただきたいと考え、小さいながらも大阪営業所を設置したタイミングでした。営業拠点だけでなく、直接お客様との交流できる拠点を設けることができれば、クラフトビール文化の浸透に効果があると考えていました。

2つ目は補助金制度によって、資金面で強力な支援をいただけることです。この制度では、ふるさと納税返礼品売上に加え、売上の一部を投資に対する補助金として交付いただけます。私達事業者が必要な目標金額を設定することができること、このプロジェクトに前向きに取り組むことでふるさと納税に寄付いただける方が増え、伴って得られる補助金額も増えることからも、事業者の投資を後押しする市側の強い意気込みが感じられました。

でも、それだけではありません。
3つ目、最大の要因は、泉佐野市さんのご担当者の方々の熱意です。所謂お役所仕事でなく、事業誘致を通じて“一緒に取り組む”という姿勢を強く感じました。泉佐野市さんは、ふるさと納税における情報、知恵、経験の多さでは全国の自治体でもトップクラスだと思います。そこに、圧倒的な情熱を感じられたことが最後に経営判断をする際の決め手になりました。お金だけ出すからあとはよろしく、だったら正直なところ実施していなかったかもしれません。泉佐野市からも「クラフトビールを通じて泉佐野発、大阪、関西、日本全体を盛り上げたい!」というビジョンを掲げていただきました。同時に私たちも、クラフトビールを通じて地域を盛り上げることに貢献したいという想いが高まっていきました。

事業化決定に、社内で特別チームを編成。今までにないブルワリーを泉佐野に創る!

  • (Q)エンタメ要素を兼ね備えたブルワリーを泉佐野市に創るというIdeaはどうやって生まれたのですか?

    (清水)この施設を単なる工場ではなく、隣接する公園も含めて訪れる方々が楽しむことができる施設にできないか?という相談を泉佐野市側からいただきました。そこで自社の事業領域を「ビールを中心としたエンターテインメント事業」と定義している弊社ならではのユニークな施設を実現しようと考えました。コンセプトや具体的なプランの詳細はまだお伝えができないのですが、ありきたりなビール醸造機能だけの施設ではない新しい「体験型ブルワリー」として、クラフトビールの気軽な飲用体験や印象的な見学体験など様々な楽しみ方について社内のプロジェクトメンバーもワクワクしながら考えているところです。

外部からの参入にも、市の手厚いサポート

  • (Q)#ふるさと納税3.0で苦労されたことはありますか?

    (清水)#ふるさと納税3.0では拠点づくりが必要となりますので、土地感の薄いところで新規事業を立ち上げるという点で、当初は不安が大きかったです。しかし、泉佐野市へ何度も足を運び、市役所の皆さんや町の人たちとも会話する機会が増えるにつれ、徐々に懸念は払拭されてきました。また、私たちが大阪府内でクラフトビール文化浸透への貢献ができるのかという点も心配がありましたが、実際に大阪府内の様々なクラフトビール事業者を訪問し、色々とお話を伺い、クラフトビールに情熱を持った人が多くいること、そしてそれが徐々に広がっていることも知りました。とても心強いと感じています。

    また対話を通じて、業界の課題感や私たちのブルワリーが貢献できそうなことも徐々に見え始めて来ました。日本中にクラフトビールの文化を広げる壮大な夢は、弊社1社だけで実現することではなく、多くのクラフトビール事業者と一緒に成し遂げたいと思っています。

これほどメリットのある行政の制度は全国でもなかなかない

  • (Q)これから#ふるさと納税3.0へのチャレンジを検討している事業者へのアドバイスはありますか?

    (清水)弊社のような泉佐野市外の事業者にとって、参画の意思決定にはハードルを感じるかもしれません。確かに乗り越えなければならないことは多々はありますが、それ以上に、この制度によるメリットは大きいと感じています。資金面での支援に加え、プロジェクトに伴走してくれる泉佐野市の皆様の人的サポートを得られるので、本当に助かっています。市場を広げたいとか、新規事業への投資を検討しているのであれば、この制度を検討することをおすすめします。自社の商品やサービスがふるさと納税返礼品としてどの程度支持されそうか、などについては、この道のプロである泉佐野市さんに相談してみるとよいと思います。

    これほどメリットのある行政の制度は全国でもなかなかないかと思います。泉佐野市さんのふるさと納税市場における認知の高さも相まってPR効果も絶大です。お世辞抜きに魅力的な制度です、積極的に活用すべきだと思います。