地域オリジナルブランド牛として泉佐野氷温熟成牛を立ち上げ、全国から多くのご寄附をいただきました。さらに現在は、地域密着型の企業を目指し、地域のより多くの皆様にも氷温熟成肉を知っていただくために、小売店舗を現在建設中です。
今回は、“もっと”泉佐野の氷温熟成肉を広めるために、品質管理体制、物流改善を図り 、より安定した商品供給体制を構築することを目的に、氷温庫の増設ならびに新設する物流拠点への氷温庫新規設置のプロジェクトを立ち上げました。

これまで実施したクラウドファンディングでは全国から多くのご寄附をいただき、誠にありがとうございます。今後も、すべての寄附者様に安心してご満足し続けていただけるよう、新商品の開発、おいしい氷温熟成肉の加工に邁進してまいります。
人気ナンバーワンの国産牛切落しのお礼品を中心に、牛・豚・鶏の新たなラインナップを追加して、もっと泉佐野氷温熟成肉を多くの皆様に広められるよう頑張ってまいります。

それは細胞の自己防御反応の結果です。0℃以下の温度にさらされると、細胞は凍るまいとして、細胞内溶液の濃度を高め、凍結の危険性を回避しようとします。凍ってしまっては「死」なので、なんとか凍らずに生き延びようとするわけです。（濃度が高ければ凍りにくくなるため）。この時に、タンパクを遊離アミノ酸に、デンプンを糖分に分解して細胞内に溶け込ませます。高分子⇒低分子に分解するわけです。この時つくられる遊離アミノ酸や糖分は、細胞にとっては生き延びるために作り出した成分ですが、我々食べる人間にとっては「うま味」であり「甘味」なのです。
氷温技術はこの自然の摂理を生かした技術でもあります。

冷蔵でもない　冷凍でもない　第三の温度域があるのです。0℃以下なのに凍らない世界、それが「氷温(R)」。
水は何℃で凍るかご存じですか？そう、水は０℃で凍り始めます。ところが野菜や果物、魚や肉などの食品は水と違って0℃では凍りません。それは、食品はそれぞれ凍り始める温度が違うからです。この0℃以下からそれぞれのものが凍り始める温度（氷結点）までの温度領域を氷温域と言います。０℃以下の低温に食品をさらすと食品自体が凍るまいとする自己防衛本能が働き、自身の体内に不凍液を蓄えます。この不凍液に含まれる成分が糖やアミノ酸などの旨味成分と言われるもので、これにより食品自体の旨味成分の総量が増加し、より美味しく感じられます。


氷温協会・大学のお力もお借りし、牛肉における最適な熟成期間を導き出し、一番おいしい状態にまでうまみを引き出したのが、氷温熟成肉です。


熟成牛の開発にあたり、衛生面にもこだわりました。通常の熟成方法では菌が増殖し、熟成期間が長ければ長いほど衛生的ではなくなります。しかし、氷温技術を用いると最適な衛生環境を保持したまま素材本来の旨味を引き出すことが出来ました。通常の熟成より大幅に低い温度で熟成保管するため食品自体が劣化せず、高品質で鮮度を保持したものにこだわりました。０℃以下の低温環境では食中毒などを引き起こす有害な微生物は活性化せず減少します。泉佐野氷温熟成肉は、旨味がぐっと凝縮されて、柔らかく、安心安全のお肉です。

今回は、より安定したお礼品の供給を目的に氷温庫、冷凍庫を増設し、より安定した供給体制の構築を目指してまいります。現在建設中の小売店舗への増設と新設いたします物流拠点への新規設置を行います。
丹精込めて熟成させた氷温熟成肉は、旨味が引き出され、とても柔らかいお肉に仕上がっております。少しでも多くの皆様に自慢の氷温熟成肉をお召し上がりいただきお喜びいただけることを励みに頑張ってまいります。