日本では粗大ごみ廃棄量の1位が寝具であり、年間約１億枚が廃棄処分されているといわれています。廃棄されている一方、寝具の新規製造には、たくさんの天然資源が使われています。羽毛ふとんであれば水鳥200羽分の羽毛が、綿ふとんであれば綿花畑100坪分の綿花が必要といわれており、かなりの量の素材を必要とします。しかしこれらの寝具のリサイクル率は約2%程度と非常に低く、ほとんどは焼却処分されてしまっている現状があります。

私たちは、自治体などで廃棄される寝具を回収・再生素材として再資源化する取り組みを行っています。回収した寝具は洗浄・滅菌され新しい素材として生まれ変わります。具体例として、綿ふとんは洗浄・滅菌後、中わたを取り出し、糸を紡ぎます。その糸で軍手やタオルなどに再製品化します。また、生地を織りアパレルメーカーなどにも素材提供しています。再生する素材それぞれの特徴を生かし、新たな素材として再製品化することで、廃棄を減らし、持続可能な社会を目指しています。
今回は泉佐野市において、これらの再生素材を活用し、ふとん、座布団、マットレス、枕などの生産に取組みます。

資源には限りがあります。いま、持続可能性という課題を前に、製品開発の前提が大きく変化しています。素材を使い潰す無理な大量生産・大量廃棄を排除し、再生を前提とした新たなサプライチェーンを構築していくことが企業の責任であり、この変革なしには、事業を継続できない時代です。
私たちは寝具の回収を行い、製品に含まれる綿・羽毛・ウレタンなどから再生素材を作り出し、再生素材の販売はもちろん、再生率の高い製品の企画・製造までを請け負うことで持続可能な社会を目指します。

2023年9月　　加工所設置　設備発注
2023年11月　設備設置工事
2023年12月　布団回収業務開始
2023年1月~　お礼品製造・発送